ハーモニー探究の歴史

思想としての和声理論

西田紘子、安川智子 編著/大愛崇晴、関本菜穂子、日比美和子 著


発行年月

2019年1月

はじめに――思想としての和声理論

序 章 ハーモニーの範囲と方法

 1.3つの大きな関心事

 2.基本的な用語について

 3.主要な理論家と本書の構成

第1章 数と協和音――初期近代の音楽理論におけるピュタゴラス派の伝統

 1.ザルリーノ

 2.デカルト

第2章 自然と音楽――和声を科学的に説明する

 1.ラモーの飽くなき夢

 2.数比から協和音程を説明できるか?

 3.和声の物理学的基礎づけのさまざまな試み

 ◆コーヒーブレイクVol.1――和声は科学? 哲学? それとも音楽?

第3章 科学から教育へ――整理されゆく和声理論

 1.教育としての和声法とフランスの特殊性

 2.歴史化される和声

 3.フェティスと調性概念

第4章 響きを想像する――調的機能と近親関係論

 1.和音にはそれぞれの役割がある

 2.「進行」と「転換」による和声進行の分類学

 3.和声二元論の展開

 ◆コーヒーブレイクVol.2――日本で学ばれている和声法はどんなもの?

第5章 耳を変える――音楽聴の変化が和声理論にもたらしたもの

 1.リーマンの理論への反応

 2.音感覚とイメージ

 3.旋法和声の系譜

第6章 音が意志をもつ――楽曲に共通する原型

 1.音は生き物である

 2.音は概念上は持続している

 3.自然倍音列と芸術家

 ◆コーヒーブレイクVol.3――ところ変われば和声理論も変わる?

第7章 音楽は進歩する――不協和音の解放

 1.「和音」なのか「非和声音」なのか

 2.ひとつの楽曲にはひとつの調性しかない

 3.音楽も和声理論も進歩する

第8章 音を秩序づける――ポスト調性時代のハーモニー

 1.ポスト調性理論誕生の背景とアメリカの特殊性

 2.音楽に数学的な秩序を見出す

 3.音程に基づく秩序を音楽に見出す

 4.ポスト調性音楽の「ハーモニー」

 5.音楽現象に着目した理論の追求

 6.ポスト調性理論を支えたもの

おわりに――和声理論からみえてくるもの

金井隆之 音楽レッスン

青梅 / オンライン 【声楽】【ギター】【ボイトレ】【音楽理論】